老化の原因

老いの原因

老化の真の原因がなんであるか、その犯人探しはともかくとして、「老い」はだれにも確実にやってきます。歴史上、これを避けることができた者はひとりとしていません。

その一方で、老化がだれの身にもまったく平等にやってくるかというと、けっしてそんなことはありません。ある人には早めにきて、ある人には遅れてゆっくりとやってきます。そこに老化という現象の不可思議さと、人間存在の多様性があるような気がします。

しかし、考えてみれば、老化が数式ですべて割り出せるような画一的なものであったなら、老化についてあれこれ論じても無意味ということになりかねません。不確実性があるからこそ、人類は大昔からなんとかコントロールする方法はないものかと、あれこれ知恵を絞ってきたわけです。

それにしても、老化にはかなりの個人差があります。同じ年齢なのに、見るからに若々しい人、見るも無残に老けてしまっている人など、実にさまざまです。

ここではその理由の医学的探究はおくとして、人間には2つの年齢があると考えてはどうでしょうか。

ひとつはいうまでもなく、生まれてから重ねてきた実際の年齢で、いわゆる「暦年齢」といわれるもの、そしてもうひとつは、現在の心身の状態を表す年齢で、「リアルエイジ」と呼ばれるものです。

問題はもちろん、リアルエイジです。その算定方法に国際基準などがあるわけではなく、現在、いろいろな医療機関や団体が独自の算定方法を発表しています。

いずれも多数の質問項目に答える形式になっています。質問項目には、たとえば、「毎朝、しっかり朝食をとる」 「毎日、30分はウォーキングをする」などがあり、これらに「はい」と答えることで、リアルエイジは若返っていきます。

といって、いくら健康的な生活をしている人でも、リアルエイジが暦年齢を20歳も30歳も下回るということはあり得ません。リアルエイジはコントロールできるといっても、もちろん限度があります。

いずれにせよ、はっきりいえるのは、暦年齢はだれもがまったく同じペースで重ねるしかないのに対し、リアルエイジは自分の努力で若返らせることができることです。

アンチエイジングを実践しようとするとき、対象になるのは自分ではどうにもできない暦年齢ではなく、コントロール可能なリアルエイジであることは明らかです。

それは同時に、アンチエイジングの目標が「不老不死」にあるのではないことを意味します。暦年齢がコントロールできるものでない限り、不老も不死もあり得ません。

問題はいかに老化の速度を遅らせ、リアルエイジを若返らせるかで、それがアンチエイジングの目標になります。

老化現象というのは「体の老い」 にほかなりません。人間に限らず、どんなものでも長い間使えば古くなります。中古、使い古し、ボンコツなど表現はさまざまですが、避けられない以上、どうしようもありません。

しかし、リアルエイジを若返らせる努力を続ければ、人もうらやむ若さを保つことが可能です。なかでも、体を急激に老化させる危険性の高い病気だけはなんとしても予防しなければなりません。

注意が必要な病気はいろいろありますが、あえて「三大要注意疾病」に絞ると、肥満、動脈硬化、骨租しょう症ということになると思います。

肥満は、それ自体は病気とはいえませんが、実はあらゆる生活習慣病の温床になります。高血圧や糖尿病はもとより、内臓や血管に脂肪がつくことで動脈硬化を招く危険因子になります。

動脈硬化は、血管の内側にコレステロールなどの脂肪が付着し、血管が硬く、もろくなる疾患です。進行すると怖い心臓病や脳卒中を引き起こす原因になります。

骨粗しょう症は、カルシウム不足などで骨董が減少して、骨がスカスカになる病気です。怖いのは大腿骨などを骨折しやすくなることで、高齢者の場合はそのまま寝たきりになり、最悪の場合は痴呆症に進んでしまいます。

こうした病気にかかってしまっては、いくら顔のシワを取っても、アンチエイジングを実現することはできません。正しい生活習慣を確立して、徹底した予防を心がける必要があります。

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