文明化も便秘の大きな原因

便秘

人間と便秘のつき合いは、人間が農耕を知り、一か所に定住するようになったときからはじまります。

まず、運動量が少なくなりました。また、獲物を追っていたときに比べて、食料も安定し、特別な場合を除いては、飢えることもなくなり、それまでより、豊かな食生活を送ることができるようになります。

文明が発生し、発展するにつれて、ますますその傾向は強まります。多くの人たちが便秘に悩んでいたことは、先に記したアロエ、大黄、センナいった今日でも使われている便秘解消薬が、当時の人々の間で広く知られていたことからも察しがつきます。

つまり、便秘は、人が二本足で歩き始めたときに種が蒔かれ、農耕生活を営むようになってから芽を出し、文明が発達して人が都市や街に住むようになって、成長しはじめたといえるでしょう。

原始的な生活には便秘は無い

アフリカ、ニューギニア、南米のアマゾンなどには、現在でも狩猟や原始的な焼き畑農業を営みつつ生活をしている原住民が数多く住んでいます。

彼らの生活形態は、私たちいわゆる文明国の住人といわれる人たちから見ると、文明化されているとはいえないかも知れません。しかし、彼らには便秘で悩むなどということはないでしょう。

そのことを裏付ける例として、バーキット博士の実験があります。

バーキット博士は、南アフリカの農村で原住民と白人の医療活動に従事し、1971年に、「食物繊維の少ない食品、高度に精製された食品の摂取量が多いと大腸ガン発生の危険度が高まる」という「繊維仮説」を発表してセンセーションを巻き起こした人物です。

博士は、アフリカの原住民たちと白人たちの食事と便の量、食事をしてから排泄されるまでの腸内通過時間との関係などを詳しく調べました。そうしたところ、白人と原住民たちとの間には、排便に関してかなりの違いがあることがわかりました。

白人たちの食事は肉を中心とした高脂肪低繊維の典型的な欧米型の食事。それに対してアフリカ人たちのそれは、精製していない穀類やイモ類、豆類です。

原住民の便通は非常によく、便の量も一日に400~500gと多くて軟らかいのに対して、白人の便の量は80~100gと少なく、その上に硬く、ひどいときには二週間も便秘をしてしまうことがわかったのです。

こうした実験結果をみるにつけ、私たちの生活がはたして本当に文明化されているのかは疑問であるといえるでしょう。たしかに、生活様式や道具などは文明化されているといえるかも知れません。

しかし、一個の人間としてみた場合、とくに、食べて出すという人間のごく当たり前な生理活動を比較してみた場合、とてもではありませんが、彼ら原住民にかなうものではありません。彼らには便秘解消の悩みなどありません。

便秘という悩みがある以上、私たちの生活は形だけが文明化されているに過ぎないといえるでしょう。私たちがその人格も含めて、一個の真の文明人になるのには、「食べたら出す」という当たり前の生理機能をしっかりとさせなければなりません。

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