死亡率を低下させる食物繊維

死亡率を低下させる食物繊維

食物繊維の摂取量と死亡リスク、心臓病などの疾患による死亡率との関係を検証した研究が、米国で報告されました。対象は男性21万9123名、女性16万8999名。平均して9年間の追跡調査で、男性2万126名、女性1万1330名の死亡が確認されています。

食物繊維の摂取量は、男性13~29g/日、女性11~26g/日。全体を摂取量ごとに5つのグループに分けて比較した結果、食物繊維を多く摂ることで、全死亡率が有意に低下することが示されました。具体的には、摂取量の最も多いグループ(中央値‥男性29.4g/日、女性25.8g/日)では、最も少ないグループ(中央値‥男性12.6g/日、女性10.8g/日)に比べ、男女とも22%、死亡率が低下することが認められています。

死亡の原因となった病気ごとでは、心臓病などの心血管疾患、肺炎などの呼吸器系疾患、感染症において、食物繊維を摂ることで、男性で24~56%、女性で34~59%死亡率が低下。男性では、ガン(癌)死亡率の低下も認められました。

今回の研究では、穀物から摂れる食物繊維に、これらの作用が示されています。このことから、穀類由来の食物繊維には、全死亡率および心臓病などの疾患による死亡率を低下させる作用があることが示唆されます。

食物繊維の効能・効果

これまでの研究で、食物繊維は、大腸がんのリスクを低下させたり、コレステロールを体外に排出したり、食後の血糖値の上昇を抑え、2型糖尿病の予防・改善や生活習慣病の予防に役立つなど、多彩な働きが知られています。

厚生労働省の調査では、平成21年度の日本人の食物繊維の平均摂取量は14.3g/日で、目標量の17~19g/日より少なくなっています。食物繊維が豊富な納豆などの豆類やさつまいもなどの芋類を食事に取り入れ、積極的に食物繊維をとりましょう。

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