にんにく卵黄は基本的には自然食品なので一般的にはあまり副作用等の心配をする必要はありません。
しかし、にんにく卵黄サプリメントを利用した人が何らかの健康障害を感じるケースも少なくなく、また過去ににんにく卵黄サプリメントによる肝機能障害が報告されたこともあります。
ですので、危険性は少ないもののにんにく卵黄を利用する際はいくつかの注意点があります。その注意点をまとめましたので以下をご覧ください。
にんにく卵黄の利用を避けた方がいい人
にんにく卵黄を食べることができない人、もしくは食べる前に必ず医師に相談すべき人がいます。それは以下のケースです。
卵アレルギーの人
当然のごとく卵アレルギーであればにんにく卵黄もアレルギー対象となりますので利用は避けるべきです。もちろん、卵白のみのアレルギーであれば問題ありません。
にんにくアレルギーの人
卵アレルギー同様、にんにくアレルギーの人もにんにく卵黄は食べることはできません。
血液凝固障害
血液凝固障害とは血が固まりにくくなる難病の一つです。にんにく卵黄は血液をサラサラにする効能があるので、血液凝固障害の人は更に血液が固まりにくくなり、出血が止まらなくなる危険性が増します。
外科手術を控えている人
にんにく卵黄は血液サラサラ効果があるので手術の際の出血が多くなる危険性があります。手術前だけでなく、回復が遅くなる可能性があるので手術後も控える必要があります。実際にアメリカの病院では手術前後のにんにくの摂取を禁止しているとこもあります。
出産日が近い人
出産の場合も出血が多くなるので出血を促進する傾向のあるにんにく卵黄は控えた方が良いでしょう。
妊娠中の人
妊娠中におけるにんにく卵黄の危険性は特に報告されていませんが、安全という報告も無いので利用する場合は必ず医師に相談してからにしましょう。
授乳中の人
授乳中ににんにく卵黄を利用したことで幼児に健康被害があったという報告はありませんが、安全という報告も無いので利用する場合は必ず医師に相談してからにしましょう。
幼児・子供
幼児・子供に対するにんにく卵黄の危険性も報告されていません。事実、子供の頃ににんにく卵黄を食べていたという人も少なくありません。しかし、安全性が確保されているわけではありませんので、幼児・子供に食べさせたい場合は必ず医師に相談してからにしましょう。
にんにく卵黄が合わない体質の人
原因は明確になっていないものの体質的ににんにく卵黄が合わない人がいます。当然、そのような方はにんいく卵黄の利用を控えるべきです。
にんにく卵黄が体質に合わない症状等は次の項目にまとめましたので、そういった症状が現れた場合はすぐににんにく卵黄の利用を中止しましょう。
にんにく卵黄が合わない人に起きる症状
稀ですが、にんにく卵黄は効果性が強いために体質によっては健康被害を生じさせることがあります。
その場合の健康被害例は以下のようなものです。
胃痛
にんにくは刺激が強いので胃が弱い人は胃痛が起こることがあります。
腹痛
にんにくの殺菌作用は強烈なので腸内の善玉菌を殺してしまうことがあります。日頃、腸内環境があまり良くない人はにんにく卵黄を食べて腹痛を起こすことがあります。
便秘
前述の通り、腸内の善玉菌を殺してしまうことで腸内環境が悪化し、便秘になることがあります。
下痢
便秘同様、体質によって便秘ではなく下痢になる人もいます。
吐き気・胸焼け
にんにくの刺激や殺菌作用によって胃腸が弱るために吐き気や胸焼けをもよおすことがあります。
発疹・肌荒れ
非常に稀ですが発疹や肌荒れが起きる人もいるようです。原因は不明ですがアレルギーの一種ではないかと言われています。
息が臭くなる
にんにく卵黄はにんいくのニオイはかなり軽減されてるので口臭は気にならないレベルになっています。ただし、全くニオイが消えているわけではありませんので、ニオイに敏感な人には耐えられない場合があるようです。
にんにく卵黄サプリメントの注意点
市販されているサプリメントとしてのにんにく卵黄には別の注意が必要です。
多くのにんにく卵黄サプリメントには原材料として「にんにく」「卵黄」の他にカプセルの形成剤や添加剤などが含まれています。
この形成剤や添加剤などが原因で健康障害が起きることがあります。事実、過去ににんにく卵黄を食べた人が肝臓障害や肺炎を発祥して問題となったことがありましたが、この原因もカプセルの形成剤や添加剤が原因だったと言われています。
また、最近のにんにく卵黄サプリメントはアマニ油など他の栄養素を添加して健康効果を高めようとしたものが多くあります。
これらカプセルの形成剤や他の添加物はにんにく卵黄とは別の副作用を起こす危険性があるので原材料を良く確認した上でにんにく卵黄サプリメントを利用しましょう。
にんにく卵黄を食べて体調が悪くなったら
もし、にんにく卵黄を食べて体調に異変を感じた場合は、即にんにく卵黄を食べるのを止めましょう。多くの場合はにんにく卵黄の摂取を中止することで症状が収まることが確認されています。
急激な体調の変化や調子が悪い状態が続く場合は迷わず病院で診てもらいましょう。