粘膜や皮膚の機能維持に欠かせないビタミンB群

粘膜や皮膚に欠かせないビタミンB

粘膜や皮膚の機能維持に欠かせないビタミンB群をバランスよく摂って、口内炎などの気になる悩みを予防・改善

いつのまにかできてしまった口内炎は体からのサイン

熱いものを口にして火傷をした、誤って頬の内側を噛んだ、入れ歯が合わないなどの理由で、口の中の粘膜が傷つくとなりやすい口内炎。でも原因はこうした自覚できるものばかりとは限りません。たとえば、胃腸の粘膜が荒れていたり、風邪や疲労で体力が低下していたり、食生活でビタミンB群が不足したりすると、消化器官の入り口である口の中の粘膜に影響が現れ、口内炎ができやすくなります。口内炎自体は深刻な病気ではありませんが、悪化すると痛みを伴って会話や飲食に支障をきたすことも。

口の中にできた体の不調のサイン、見逃さないようにしたいものです。

粘膜・皮膚の健康状態に深く関わるビタミンB群

ビタミンB群とは、ビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、葉酸、ビオチン、パントテン酸という8種類のビタミンの総称。体内でエネルギー代謝に関わる様々な酵素をスムーズに働かせる「補酵素」として働き、炭水化物(糖質)、脂質、たんぱく質などの代謝にも深く関わるなど、人体に必要不可欠な栄養素です。粘膜や皮膚の機能維持に働くものが多く、粘膜で覆われた口内の健康のためにも欠かせません。

口内炎の予防・改善に特に効果的なのがビタミンB2

ビタミンB2は、粘膜・皮膚や髪、爪などの細胞の生まれ変わりに関与するビタミン。そのため不足すると、口内炎だけでなく、口の端に亀裂が生じる口角炎、唇が赤く腫れる口唇炎、舌の先や縁が腫れる舌炎など、様々なトラブルを引き起こしてしまいます。ビタミンB2が多く含まれる食品は、レバー、うなぎ、乳製品、納豆など。しっかり補給されていれば、粘膜を丈夫にし、口内炎予防などに役立ちます。

健やかな肌や髪にもビタミンB群が欠かせない

ビタミンB6、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸といったビタミンも、粘膜・皮膚などの健康維持に有用。口内環境のためばかりでなく、皮膚や髪に悩みがある場合にも、ビタミンB群を積極的に摂ることをおすすめします。

ビタミンB群はバランスよくこまめに補うことが大切

ではビタミンB2だけを集中的に摂取すれば口内炎が予防できるのでしょうか。答えはNO。ビタミンB群は、それぞれが独自の働きをもつと同時に、互いに協力し合うことで代謝や粘膜・皮膚の健康維持などに関わっています。ですから、どれか1種類でも不足してしまうと、うまく機能してくれないため、様々な食品から全8種類をしっかり、バランスよくとり入れるようにしたいものです。また、ビタミンB群は水溶性のビタミン。摂取しても体内に長時間留まることができず、尿などで排出されてしまうため、何回かに分けて摂るように心がけましょう。

口内から全身の健康までに役立つ「ビタミンB群」の様々な働き

【ビタミンB1】

炭水化物(糖質)の代謝を助ける。また、神経の働きを正常に保つことにも役立つ。

【ビタミンB2】

脂質の代謝を助ける。細胞の生まれ変わりを促進するため、皮膚や髪、爪の健康に欠かせない。また、粘膜を保護する働きがあるので、口の中や目の健康にも大切。

【ナイアシン】

炭水化物(糖質)、脂質、たんばく質の代謝や、アルコールの分解過程で生じ、悪酔いのもととなるアセトアルデヒドの分解に欠かせない。不足すると肌荒れや口内炎になりやすい。

【ビタミンB6】

たんばく質、脂質の代謝を助ける。また、赤血球のヘモグロビン合成にも働く。さらに、リラックスに役立つ神経伝達物質であるGABA(ギャバ)の合成にも関わる。

【葉酸】

細胞の遺伝情報を担うDNAやRNAなど核酸の合成に関わる。細胞分裂を繰り返し成長する胎児にとって重要なため、妊娠中にはしっかり補う必要がある。また、ビタミンB12とともに赤血球の形成に関わる。

【ビタミンB12】

葉酸とともに赤血球の形成を助けるので、貧血の予防に欠かせない。また、神経伝達を正常に保つ。

【ピオチン】

健やかな肌や髪を保つために役立つ。

【パントテン酸】

頭皮や粘膜によい働きがあり、不足すると皮膚炎や脱毛を起こすこともある。

【イノシトール(ビタミンに似た働きをするビタミン様物質】

肝臓に脂肪をつきにくくするので脂肪肝の予防に役立つ。また、脳神経の栄養補給、抜け毛や湿疹の予防にもよいといわれる。

◎口内環境を清潔に保つことはオーラルケアの基本です

口の中は飲食などで刺激を受けやすく、体の中でも特に細菌が繁殖しやすいところ。歯磨きやうがいなどをこまめにすることで、口の中を清潔に保つようにすることは、口内炎や歯周病の予防のためにも欠かせません。また、緑茶に含まれるカテキンには抗菌・殺菌作用があることで有名。口臭や虫歯の予防のためにも、ぜひ上手にとり入れましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする